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【研究】米が温暖化の影響で「壊滅的」栄養価低下の恐れ

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1: 名無しダイエット 2018/05/24(木) 20:13:33.47 ID:CAP_USER
【5月24日 AFP】化石燃料の燃焼に起因する二酸化炭素(CO2)の増加に伴い、
コメに含まれる一部のタンパク質とビタミンの量が減少するとの研究結果
が23日、発表された。
結果として数百万の人々が栄養失調の危機にさらされると、研究は警告している。

 米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に掲載された論文によると、コメの栄養素量の変化は、
コメが毎日の食事の大部分を占めている東南アジアで特に悲惨な結果を招く恐れがあるという。

 論文の共同執筆者で、米ワシントン大学(University of Washington)のアダム・ドレブノフスキ(Adam Drewnowski)教授(疫学)は「地球温暖化、気候変動、そして特に温室効果ガスのCO2が食用植物の栄養素量に影響を及ぼす可能性があることを、今回の研究は示している」と話す。

「これにより、摂取エネルギーの約70%と栄養分の大半がコメによってもたらされているコメ消費諸国に壊滅的な影響が及ぶ可能性がある」

 タンパク質とビタミンの欠乏は、発育不全、出生異常、下痢、感染症、早死などを引き起こす可能性がある。

 コメの消費量が最も大きく、国内総生産(GDP)が最も低い水準にあるミャンマー、ラオス、カンボジアなどの国々が最大の危機に直面すると、ドレブノフスキ教授は指摘した。

 今回の研究結果は、日本と中国で実施された野外実験の結果に基づいている。
実験は大気中C02濃度が今世紀後半までに到達すると予想される値の568~590ppmを再現した環境で行った。
現在の大気中C02濃度は400ppm強とされる。

 実験では、品種が異なる18種のコメを露地で栽培した。
栽培地の中の特定の区域を幅17メートルの八角形のプラスチック配管で囲み、
ここからCO2を放出して大気中濃度を上昇させた。

 論文の共同執筆者で、東京大学(University of Tokyo)の小林和彦(Kazuhiko Kobayashi)教授によると、
今回の実験は温室栽培よりも精度を高めるように設計されており、
今世紀の数十年後に農業従事者が実際にコメの栽培を行うのと同じ条件で栽培されている植物に対して、
CO2濃度の上昇が及ぼす影響を調べることが可能になるという。

■ビタミン含有量が減少
 実験の結果、CO2濃度が上昇した条件下で栽培されたコメでは、鉄、亜鉛、タンパク質のほか、体が食物をエネルギーに変換するのを助けるビタミンB群のB1、B2、B5、B9などのすべてが減少していることが明らかになった。

 論文によると「ビタミンB1(チアミン)濃度が17.1%減、ビタミンB2(リボフラビン)の平均濃度が16.6%減、ビタミンB5(パントテン酸)の平均濃度が12.7%減、ビタミンB9(葉酸)の平均濃度が30.3%減となった」という。

 現在の大気中CO2濃度の条件下で栽培されているコメに比べて、
タンパク質含有量が平均で10.3%減、鉄が8%減、亜鉛が5.1%減となった。

 ビタミンB6とカルシウムには影響がみられず、ビタミンE濃度は大半の品種で上昇した。

 このような変化が起きた理由は、CO2の上昇がコメの構造と成長に及ぼす影響により、
植物内で炭水化物含量が増加し、タンパク質とミネラルの含有量が減少する仕組みに関連していると、論文は説明している。

 また、CO2濃度上昇により植物の窒素への暴露が減少するが、
このことがビタミン含有量にも影響を与えている可能性があると、研究チームは指摘している。

 栄養価については、コメのあらゆる品種で同様の低下がみられたわけではない。
この結果により、農業従事者が大気の変化により耐性のあるコメの品種を開発するのに、
今後の研究が助けとなる可能性があるとの期待が高まっている。(c)AFP

関連ソース画像
no title
AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3175827


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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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